film.

だれも知らないまちへふたりで

君たちは移動しているか

2015年も終盤に差し掛かり、やり残したアレやこれやを後悔しながらとりあえず新年に向けて部屋を綺麗にするこの頃ですが、人類はいつになれば後悔をしない生き方を覚えるのか。

さて、僕は今新幹線に乗って東京から西へ西へと移動している。
移動しながらこうしてスマホでブログを書いている。

ところで。
はたして僕は移動しながらブログを書いているのか、ブログを書きながら移動しているのか?
直感的には「移動しながらブログを書いている」と言ったほうがしっくりくる。
けれど別に「ブログを書きながら移動している」と言ったっていいはずだ。何がその順番を決めているのだろう。

目的か?
目的が最初にきているのかもしれない。
僕は移動することが目的でブログを書くことはその暇を潰すためにすぎない。
「歩きスマホ」だって、歩く(移動する)ことを目的としながら注意をスマホという一点に寄せてしまうから問題になっているし、この場合も「目的→それ以外の作業」という順番だ。

きっとそうだ。
結論を先に言うことが大事。そういうことを歩きスマホは教えてくれているに違いない。


もう少し厳密にしよう。
地球は常に自転と公転をしているから、その上に乗ってる僕も常に移動しているが、僕はそんなことを感じてはいない。これを「目的以外の作業」と言うことができる。
つまり僕は「移動しながら(新幹線)移動しながら(公転)移動しながら(自転)ブログを書いている」といえる。
いや、ブログを書くことだって極論を言えば指の移動なのだ。つまり、
「移動しながら(新幹線)移動しながら(公転)移動しながら(自転)移動している(ブログ)」
ということだ。

鉄道会社各位、これからは歩きスマホを注意する際には「移動しながら移動しながら移動しながらの移動はたいへん危険ですので〜」とアナウンスするようお願いします。

ゆったりめのコートがほしい。

ゆったりめのコートがほしい。
そう思ってアパレルショップに行ったのだけど、手持ちのお金じゃ到底買えないような値段のコートばかりでそこに立っている自分が恥ずかしくなりました。
アパレル店員はその店で売っている服を着ると言いますが、あんな値段のものたちで上から下までそろえているのか? 正気じゃない。
俺はというとその日の服装はGUで買ったシャツ、どこで買ったかわからないカーディガン、ユニクロで2年前ぐらいに買ったパンツである。
着ているものの値段を全部合わせてもほしいコートの値段には届かないことに今気づきました。
ウン万円もするコート、普通どれぐらい着るんですか? 4年とか?
もし1年で買い替えるとかなら果てしない額のお金が必要になる。たとえば3万円だとして、社会人になってからオシャレな服を買わなくてもいいぐらいの年齢になるまで毎年買い替えると考えてみます。
だいたい23歳~50歳ぐらい? 偉くなればなるほど場にあった服にこだわるだろうし、こんなもんでいいか。引き算がしやすいので53歳にしとこう。
となると30回買い替えるから、3万×30回で90万!
…意外と安いか?
いや、90万円といえば世界一周ができるぐらいのお金だ。
いまから一切コートを買わなければ僕は世界一周をしてもよいということになります。
世界一周とコート、どちらを選ぶべきだろうか?
コートは今後30年使うことになるが、世界一周はたかだか45日程度だ。その一瞬に価値があるということもできるが、実用面ではやはりコートに劣る。
コートと世界一周なら、コートを選ぶだろう。

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いやしかし、90万円もあれば中古車を買えるぞ。
コートの代わりに中古車を買って、冬はずっと中古車の暖房にあたっていればコートいらずの生活を送ることができるぞ!
やはりコートを買わないべきではないのか?
…が、中古車はメンテナンス費用がかかる。
ましてや古い車だ、コートの30年計算に対して、中古車は何年もつかわからない。
もし10年持ったとしても、3回買い替えて270万円になってしまう。この時点で明らかにコートの方がコストパフォーマンスが高いことがわかる。

待てよ、90万円は新卒の月給およそ4か月分ではないか?
4か月分?
優良企業ならボーナスがこれぐらいでは?
つまり、新卒1年目のボーナスを全部コートに使っていると言える。
なんてことだ、ボーナスを全部服に使うなんて。
舞い上がってしまう気持ちもわかるが、将来のことを考えて貯金をすべきだ。奨学金の返済があれば、結婚や養育資金に充てる分も必要だろう。一時の気の迷いでコートを買うなんて馬鹿げたことをしていけない。
僕たちの世代は年金さえもらえるかわからない。そのときのためにお金はいくらでも残しておいて損はないはずだ。
若いうちは質素に暮らし、役職があがりもらえる給料が増えてからいいコートだかコンロだかを買う方がずっと賢い。
ボーナスはコートではなく口座へ





ということで、コートは買うべきではないという結論になりました。
みなさんも一時の気の迷いで高い買い物をしていませんか? 一度考えてみてくださいね。

 

想像できないことについて

想像できないことについて話すことができるのでしょうか?
想像できることを話すことはできる。その想像を話せばいいだけだからです。
しかし想像できないことについて、僕がそれを思い浮かべながら話すことはその定義からして不可能なのではないでしょうか?
なぜなら想像できないのだから。伊藤計劃はハーモニーや虐殺器官で「意識の先のことば」を探したけれど、見つけることはできず「とりあえず今回はここまで」というようなことを言ってました。

僕が想像できないことといえば車の運転です。
正確には車を運転しているときの運転手が抱いている距離感かな。
運転免許を持っていて運転している人たちは普通に運転していますが、僕は免許を持っていないので全くその状態を想像できません。
特に想像できないのは運転席から見えない部分、運転席からナンバープレートまでの距離とか、ヘッドライトの距離とか。
運転できる人はみんなどんな距離感で運転しているのですか?
僕が運転したら絶対曲がるときとか止まるときにぶつける気がする。

自転車だってそうじゃんって言われることがあるんですけど、自転車とは規模が違うじゃないですか。
ボンネットの長さを頭に入れていても、ブレーキを踏むタイミングを間違えそうだし、後ろの距離なんて一切わかんなくなっちゃって、ゴリゴリすっちゃいそう。
もしかしてそんなこと考えないままでも運転できるのかな?

なので、駐車とかすごいと思います。
だって運転席より後ろの距離が全然わかんないのに、後ろにある壁とかにぶつからないように止めることができるんですから。もっと言えば出すときだって隣の車にぶつけないのがすごい。

こんなにすごいことがあるんだから、運転は神が与えたもうた人類の力なのでは…。