こんな街抜け出してしまおうよ

だれも知らないまちへふたりで

鼻通りがよくなった男

こんにちは。
なんと、2016年に入り初の更新です。僕は何をしていたのか?
そんなことはどうでもいいのですが、最近花粉が徐々に舞い始めているように思います。
僕はほぼすべての鼻や目にくるアレルゲンに反応してしまう超敏感体質なことが先日やっと判明しました。
ちゃんと薬を処方してもらうと、かなり症状が抑えられるので気になる方は一度検査してもらってみてはいかがでしょう。

昨日の話ですが、花粉か何かでちょっと鼻が詰まっていたので、何か鼻通りのよくなるものを買おうとコンビニへ行きました。
いつもなら飴やガムを買うのですが、昨日は気分を変えてほとんどかったことのないフリスクを買ってみました。




コンビニを出て一粒食べてみたところ、思っていた5倍の爽快感でかなりびっくりしました。
かなり鼻の通りがよくなって、急に冷気を吸い込んだ僕の鼻がびっくりして凍ってしまったのではないかと心配になりましたが、そんなことはなく安心しました。
一粒でこうなるんだから、二粒食べるとどうなってしまうのか…。
恐る恐るもう一粒食べると、先ほどと同じ爽快感をまた、得ることができました。こんなに鼻がスースーするならもう薬いらないんじゃないか?とまで思い始めている自分がいました。フリスク、おそろしい。

しかし僕の好奇心はとどまるところをしらず、今度は一気に三粒食べてみようと意気込んでいます。
きっととんでもないことになるはずだ…。こんな人通りの多いところで醜態をさらしてしまうかもしれない……。
僕はもう止まることはできない。フリスクの効力が切れた鼻がまた新しいフリスクを求めているのだから。
あの元野球選手もこんな気持ちだったのだろうか。やめなければならないとはわかっている。しかし、体が震え、脳は快感を求め、手のひらに乗る小さな錠剤から目を離せなくなってしまうのだ。

気がつけば三粒を口にしている僕がいました。
たいへんだ!どうなってしまうのか。
……特に何も起きませんでした。
それは不自然なほどに無変化でした。
さっき一粒ずつ食べたときの爽快感すらなかったのです。もう慣れてしまっただけかと思い、友人とご飯を食べる約束があった僕はフリスクをコートの内ポケットにしまい、集合場所へ向かいました。

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「今日なんか声大きくない?」
大衆居酒屋で対面に座る友人が僕に言いました。
「そう?」
と答えたものの、確かに僕も妙な違和感を抱いてはいました。後から店に入ってきた別の友人がキョロキョロしていたので名前を呼ぶと、こんなに騒がし店内なのに一発で気づいてもらえました。
それだけならたまたまで済んだ話なのですが、店員を呼ぶときも、友人が呼んでも中々気づかないのに僕が呼ぶとすぐに気づくのです。
「あー、わかる」と別の友人。「大きいというより、通るよね」
通る。
その言葉に思い当たることが一つありました。
僕が今日とった特殊な行動、フリスクを食べたこと。あれが何かのきっかけになっているのではないだろうか?
フリスクを一粒食べると、鼻が通る。そして、三粒一気に食べると、次は声が通るようになったのではないか。
そう考えれば、三粒食べたときのあの不自然さは説明がつく。
フリスクはさまざまな「通り」をよくする食べ物だったのだ!

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友人たちと解散して、家に帰ってきた僕はフリスク一気に五粒食べました。
そうすると突然部屋が寒くなってきて、どうやら風の通りがよくなったようでした。自分の身体の外にも影響を及ぼすのでしょうか。
部屋が寒いのは嫌だったのですが、朝起きたときにはもとに戻っていました。ずっと続くわけではないようですね。

この先はどうなっているんだろう、と今日ずっと僕は気になって仕方がありませんでした。
とうとうその衝動に耐え切れず、夕方に十粒食べてしまいました。
食べた瞬間には何も起こりませんでした。また別の何かの通りがよくなっているのだろうと思い、お腹が空いたので夕食を作りにリビングにおりました。
食材がちょうど余っていたので、焼き飯でもつくろうとコンロを付けた瞬間、そこには火柱が立っていました。火柱はあっというまに天井に到達し、家を燃やします。
何が起きているのかわかりませんでした。
数秒の硬直ののち、僕はあることに気がつきます。

火の通り……?

あまりにもよくなりすぎていてわからなかったのですが、フリスク十粒は火の通りをよくするようでした。
それも、焦げるなどのかわいいものではなく、食材食器を貫き火柱が立つレベルで。
けれど、判明したところでもうどうしようもありませんでした。僕はただ燃えていく家を見ていることしかできませんでした。
消化活動が終わり、柱が丸見えになった家を見て僕は思うのでした。

 

 

 

あのとき、フリスク食べていなければ……。

 



みなさんもフリスクの食べ過ぎには注意してください。
それでは。