film.

だれも知らないまちへふたりで

才能がないと嘆くあなたへ僕の反省文を

僕には才能がない。
才能がないなりにいろいろとごまかしたり見栄を張ったりして何とか今まで生きてきたのだけど、どうやら社会に出るにおいてそういうのは当たり前のように見破られているらしい。


先日、ある企業の最終面接で、20分ぐらいの面接と大したことを書いていないエントリーシートから僕の性格をかなり正確に言い当てられた。面接官が言うにはそういうところで多分一押し足りないのだという。まさにそうだったので本当にびっくりした。その企業は一般に結構優秀な人たちが集まっていると認識されていて、ビジネスビジネスしてる人たちが多い印象だったけど、面接官はそうでもなかった。わりとおっちゃんみたいな感じの親しみが持てる人だった。
「僕もそういうところあるからね~」と僕の性格を言い当てながら、しかし彼はこの大きな組織で最終面接官を務める程度にはのし上がっているのだ。最後に、「そういう性格なのは仕方ないから、ビジネスとか仕事やるときは『こうやるとうまく進むから得だ』と思ってやるといいと思うよ」と生産的なアドバイスまでいただいて終えた。面接では本当によくわからないことを言っていたと思う。


はたまたある企業の最終面接を少し前に受けたのだけど、ここはまあ受け答えがうまくいったし、最終まで行く人はそれなりに通るとのことでわくわくしながら結果を待っていたら、見事に惨敗でした。
落ちた理由を聞いたところ、僕がたぶんもっとも苦手意識を感じている部分が原因だった。
正直に言って、最初に気づいてくれよと思いましたね。たぶん一番最初の面接で気づけるような要素だと思ってて、そこが通ったってことは一定値はクリアしているんだろうと勝手に考えいた。ら、違ったらしい。
そんなのなんとかなるじゃん、会社入ってから伸ばせるじゃん。って思ったり、そんなとこよりも俺の良いところ、突出してるとこ見てくれよ、と思ったところで、気が付いた。
僕には人より突出した能力がない。

▶才能がないと嘆くあなたへ
僕は思いました。何か尖った部分がない人間にとって、へこんだ能力というのは、本当に目立つのだ。だから、そこを埋めることでなんとかするしかない。

これは僕の切実な思いです。
才能がないあなた、僕と同じような事態に陥らないよう、そんなことを言っている暇があれば『全部』の能力を伸ばしましょう。
T型人材とか、スパイク型人材とか、強みをとがらせろみたいなのは全部ウソウソ。そういうのは本当に飛びぬけてる人がやることなのです。そして、どうやらとびぬけてる人たちはとびぬけるために相当な努力をしている
だから、何かとびぬけている人に勝つためには、現時点とびぬけている人たちを追い越すような能力を磨きつつ、へこみを埋めていく作業もするしかない。
どうしようもなく単純な結論だけど、頑張るしかないのです。やるしかない。Just do it.
冷たい話ではなく、前向きに、そうすれば道は開けるのだという話です。
困難な作業だけど、嘆いているよりはいくらか生み出せるものも多いだろうと思うのです。