film.

だれも知らないまちへふたりで

アイスコーヒーを作った

僕は人より少しだけコーヒーが好きで、ミルとかドリッパーとかを買って家で自分で淹れたりする。
阪急百貨店のデパ地下で、KALDIで、あるいは立ち寄ったコーヒーショップで豆を買う。どれがどうとか全然わからないけど、店員さんは丁寧に味を教えてくれるし、タイミングが合えば味見だってさせてくれる。普段は一杯一杯しか飲まないからわからないけど、飲み比べてみると驚くほど味に差があることに気が付く。
すごーく苦い豆や、酸っぱい豆、「コク」がある豆などなど。
店員さんは「フレンチロースト」や「焙煎」や「アラビカ/ロブスタ」など、オシャレな用語を使って説明してくれるけど、僕は聞きなれた単語だとは思いつつ意味を理解しない。産地を眺めながら中南米の地図を想像したりしている。豆にはよく山の名前がつけられる。

昨日、ずいぶん前に買ってずっと残ってる豆を、飲めなくなってしまう前に処理したいと思いミルに入る分を勢いで全部挽いてしまった。
どうみても4,5杯分はあり、これを全部落として飲むと僕はおしっこが止まらないようになってしまうだろう。そもそもこんな暑い夏の日に何杯も飲むもんじゃない。
冷たいコーヒーにしたくて氷を入れるのも、味が酸っぱくなってよくないしなあ…と悩んでいると、天啓。

「そのまま冷蔵庫で冷やせばいいんだ!」

氷を入れて飲むと薄くなる、酸っぱくなるで全然よくない。
豆が違うので水出しにしてもただまずくなるだけ。
となれば、熱いまま落として、そのまま冷蔵庫に入れて待てばいいんだ…!僕は天才か。

と活き活きしながら4,5杯分のコーヒーを淹れて、冷蔵庫にぶちこみ待つこと数時間。

味はいかがと飲んでみると…おいしい!
店で飲むと350円はかかるだろう味が、手間と時間はかかるもののこんなに安価で飲めるとは。モノにもよるけど明らかに店のより安いし、もう二度とスターバックスでドリップコーヒーを頼めない体になってしまった…。

もしいつか店を出したら、僕のコーヒーを飲みに来てツイッターで拡散してください。