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「従来型就活からの逸脱」という風潮

こんばんは。
就活について2記事ほど書いてきましたが、どちらもおふざけだったので今回は少し真面目に書こうと思います。とは言っても、就活を始めて間もないしそんなに語れることはないのですが…。

2月ぐらいからぼちぼち始めた就活ですが、大手のポータルサイトは3月オープンなのでその時期は使えません。なのでそれ以外で探してみたら結構支援サイトが見つかり、早期から採用活動してる企業もそれなりの数がありました。(というか、だいたいの企業は表だってやってないだけでがっつり採用活動をおこなっているとかいう話も聞きます)

・早期採用活動をおこなっている企業の焦り
これまでの12月解禁から3月解禁へと後ろ倒しになったことでそもそも「従来型」における12月スタート4月面接開始、みたいな流れはありません。
それは、どうやら学生だけではなく企業にも不安が大きいらしく、冬インターンシップやら、面談イベントという「採用活動には関係ない」という名目で実質的な採用活動をおこなっている、という話はよく耳にします。どれぐらいの深さの採用活動なのかはわかりませんが、普通に考えてインターン中に優秀な学生に唾をつけておくぐらいのことはどの企業も昔からやってることだと思うので、今更取り立てて騒ぐようなこともない気はします。ただ、3月にずれたというところに問題がある。今まで2,3月は正式な選考として採用活動をおこなえたところが、できなくなってしまったことで、インターンや就活対策セミナーみたいな形で”さぐり”を入れる無駄が発生してしまっています。さらに、さぐりのみで終わるべきか実際に採用まで踏み込むべきかという問題もあり、よくわかんなくなっています。
肌感覚として、名目はどうあれ早期に採用活動に踏み切った企業にはベンチャーが多く、そういうところは学生よりも焦っている印象がありました。
このベンチャーというところに絞って考えていきます。

・早期採用活動をおこなう企業のスタンス
1,2月に出会ってきたベンチャー企業の人事の方は、みんなそろって「普通の就活ねぇ…」という風なことを呟きます。合説とか決まりきった面接とか、おもしろくないじゃん、と。(その割には紋切り型の説明会から抜け出せてないところも多いですが)
実際、早期採用活動をおこなうベンチャー「私服で来てください」「合説には出ません」「お酒飲みながら語ろう」という僕たちが描いていた”従来の就活”の逆を張った行動を取ることが多いです。そしてそういう説明会やイベントにはそういう企業の方々が集まるので、必然的に反・従来型就活論がマジョリティになります。

でもそれって、何が良くてやってるんだろうか?
と最近思うようになりました。

・いずれにせよ打率は悪い
先日ある面談イベントに参加したとき、懇親会である人事に「こういうイベントに来ると、やっぱりいい学生に出会う率は他のイベントより高いんですか?」と聞いてみました。
するとその人事は「高くはないと思う」と答えました。あれれ?
そのイベントにはだいたい20人ぐらいが招待されていて、5時間ぐらいかけてそれぞれの企業と面談します。どうやら、その内1,2人良い学生が見つけられればいいぐらいの気持ちらしいです。しかも、声をかけても「次の選考にきてね」と招待される程度。めちゃくちゃ優秀ならいくつか選考を飛ばせるらしいですが、それって、普通に説明会やるのとそんなに変わんないじゃんと思っちゃいません?
人数が少ないことと時間をかけることで、質が高まる(本音を引き出しやすくなる)ことは間違いないと思いますが、とれてしょせん1人2~30分なので、集団面接するのとほぼ一緒です。形式が違うというだけでどれぐらいの効果があるんでしょう。

・後ろ倒しと売り手市場
結局、後ろ倒しによる不安感がよくわからない行動を企業にも学生にも取らせているのではないでしょうか。
今年はどうやら若干売り手市場らしく、それも相まって「良い学生を早期に囲い込みたい」というベンチャーの思いが先走っているようにも見えます。いわゆる大手は表向きには8月から面接がスタートなので、3~6月ぐらいに内定をもらって早く終えたい学生にとっては早期に採用活動をおこなっているベンチャーは願ったりです。そういう面ではwin-winな関係にはなっているのかもしれません。


と、ここまで批判めいたことを書いたのですが本当のところ、僕も従来型の就活は楽しくありません。
黒いスーツを着てインテックス大阪に向かって、小さなブースに入り込んで笑顔で首を縦に振り、ESや履歴書の写真のためにン万円かけ、ネクタイの色に気を配り……と、こんなのをやってたら、かなり偉そうな物言いになりますが「働く」ということに何の期待も抱けません。最近はそういうゲームだと思って参加するようになりましたが、本質から完全にズレています
だから早期採用活動をおこなってくれる企業や、そういう従来の枠にこだわらない企業との出会いは結構楽しい。そういうことをやる企業の人たちも基本的に良い人で、変な気を遣わなくて済みます。
もっとまったりできるといいんだけどなというのが本音です。もちろん真剣に取り組みますが、何に力を入れるかというところをもっと考えたい。時間に追われ、身なりに神経質になることは職選びに関係あるのでしょうか。

ところでもう一つ考えたことがありました。
この前の説明会のあと、社長と話していて「新卒と中途の違い」についてありがちな質問をしたところ、「優秀な新卒が多くて、微妙な中途はどんどん抜かされてる」と言っていました。だから優秀な新卒をさがして、採りたいと。僕はてっきり新卒よりも中途の方が優秀だと思っていました。それでも新卒をとるのは会社の色を作りたいとか経営戦略上人的リソースがほしいからなんだろうかとか考えていましたが、実はそうでもないらしい。
じゃあもはや新卒・中途という枠もいらないんじゃないか。


早期とか従来とか、結局「新卒採用」という枠があってこその話で、それをとっぱらってしまえばなぞの焦りは消えて、就職活動も採用活動もやりやすくなるのではないでしょうか。
ソフトバンクがユニバーサル採用というのをやってますが、ああいう感じでもっと卒業年度とか「新卒」とかにとらわれない就活が一般的になればいいですね。もちろん問題はありますが、きっとそっちの方がよりよい出会いがあると思います。

「従来型就活からの逸脱」の前提を壊して「新卒採用からの逸脱」、流行ってくれませんか。