film.

だれも知らないまちへふたりで

何者かになりたいあなたへ

もうそういうのやめにしませんか?
無理やり「何者か」になる必要なんて全くないのに、どうして他のなにかになろうとするのか。しかも、その他と自分との間に壁を作るという非常に非効率なやり方で。
何者かになるために周りのなにかを傷つけたりする人たちは、実は「何者かになりたい人たちが集まったまだマイノリティな何か」に属してるだけにすぎないと思うんですよね。傷つけられたくないあまり周りの目しか見てないから結局周りの目をギリギリかいくぐれてかつ傷つけてこなさそうな人がいる場所を移ろいでいる。
これたぶん伝わらないですよね。自分でもうまく言い表せなくて、すごいもどかしいです。

でも、かつて僕が何者かになりたかった頃、全然自分が自分でなかったように思います。19歳~20歳ぐらいのころ、僕は誰もなれない、価値のある何者かになろうと必死だった。そのために周りの人を傷つけたってかまわないとさえ思ってました。自分が価値のある何者かになっている最中なのだから、そこに向かわない人のことなどどうでもよかったのでしょう。
今振り返れば本当に愚かだったなと思うし、後悔もしています。その期間で得られたものって大したことないものばかりで、もっと素直な感性を持っていればよかった~~~~~~~~~~~~~~~と頭を抱えています。

何者かになろうとするとき、それをよくない手段で達成しようとすると、何者にもなれていないのに、何者かになったような気がして周りを無意味に貶して偉そうにしてしまうのです。
皮肉なことに、何者かになろうとしていなかったころの方が絶対人生が充実してたし、モテてたし、ウケてたんですよね。これは本当に。自分がやりたいことに無心に取り組んでた高校生のころとか、ピカピカしてましたよ、絶対。
で今もわりと自由に生きてる方なんですけど、19,20歳のころのしんどさみたいなものはほとんどないです。これはもう、そういうことだろう。

 


ところで、「何者か」ってだれですか?